Exchange 2010 Edge Transport がメールを受信しない
- 2013/07/12
- 00:50
Exchange 2010 の Edge Transport を使ったメール環境で、「突如、外部メールが受信しなくなった。 ただし“メール送信”は可能」といったトラブルに見舞われたことがありました。
いつもなら Edge Transpot サーバのダウンを疑いますが、インターネットへのメール送信は問題なく、要調査したところ以下のような原因が分かりました。
本件のトラブルの原因は、「HDD ドライブの容量不足」 でした。
いつもなら Edge Transpot サーバのダウンを疑いますが、インターネットへのメール送信は問題なく、要調査したところ以下のような原因が分かりました。
本件のトラブルの原因は、「HDD ドライブの容量不足」 でした。
- バック プレッシャ という機能 -
調べたところ Edge Transport には 「バック プレッシャ」 という、「リソース管理機能」 が搭載しているようです。
<バック プレッシャについて>
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb201658(v=exchg.141).aspx
このバックプレッシャ機能は、Edge Transport のリソース状態を常に監視しています。
「キュー DB を格納する HDD の容量が足りない」 「メモリが足りない」 などのリソース不足を感知すると、バックプレッシャの機能により、Edge Transport の動作に制限がかかるそうです。
またリソースの圧迫具合によって 「標準・中・高」 の3段階の状態に分けられ、それぞれ制限内容は以下のとおりです。
標準:正常にメール送受信が可能。
中:メール受信が不可能。ただし送信は可能。
高:メール送受信が不可能。メールプロセスが全停止。
今回の場合は、キュー DB が入った HDD の残容量が数百 MB しか残ってなかったことから、バックプレッシャが 「中レベル」 に上がってしまい、メールが受信できなくなったのでしょう。

↑こんなイメージですね
でも Edge Transport は、そこまで HDD を埋めるものでしょうか?
本環境では、システムドライブにキュー DB が格納されていますので、システムドライブ内で削除できるファイルをチェックしました。
すると驚くことに、Temp フォルダに 30 GB 近い Temp ファイルが消えずに残っていたのです。
なぜ消えなかったのかは不明ですが、これを削除すると溜まっていたメールが一気に受信しました。
解決した直後は 「こんな機能があるんだ。へぇー…」 程度にしか受け取りませんでしたが、冷静に考えてみると、こういった機能が裏で働いているからこそ 「この程度」 のトラブルで済むのでしょう。
サーバの保守って難しいですね。
調べたところ Edge Transport には 「バック プレッシャ」 という、「リソース管理機能」 が搭載しているようです。
<バック プレッシャについて>
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb201658(v=exchg.141).aspx
このバックプレッシャ機能は、Edge Transport のリソース状態を常に監視しています。
「キュー DB を格納する HDD の容量が足りない」 「メモリが足りない」 などのリソース不足を感知すると、バックプレッシャの機能により、Edge Transport の動作に制限がかかるそうです。
またリソースの圧迫具合によって 「標準・中・高」 の3段階の状態に分けられ、それぞれ制限内容は以下のとおりです。
標準:正常にメール送受信が可能。
中:メール受信が不可能。ただし送信は可能。
高:メール送受信が不可能。メールプロセスが全停止。
今回の場合は、キュー DB が入った HDD の残容量が数百 MB しか残ってなかったことから、バックプレッシャが 「中レベル」 に上がってしまい、メールが受信できなくなったのでしょう。

↑こんなイメージですね
でも Edge Transport は、そこまで HDD を埋めるものでしょうか?
本環境では、システムドライブにキュー DB が格納されていますので、システムドライブ内で削除できるファイルをチェックしました。
すると驚くことに、Temp フォルダに 30 GB 近い Temp ファイルが消えずに残っていたのです。
なぜ消えなかったのかは不明ですが、これを削除すると溜まっていたメールが一気に受信しました。
解決した直後は 「こんな機能があるんだ。へぇー…」 程度にしか受け取りませんでしたが、冷静に考えてみると、こういった機能が裏で働いているからこそ 「この程度」 のトラブルで済むのでしょう。
サーバの保守って難しいですね。
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